・冠動脈CTの不安定性
①低吸収プラーク(一般に30HU以下) ②ポジティブリモデリング(病変部外径が10%以上拡大) ③点状石灰化(プラーク内3mm以下) ④ナプキンリングサイン=プラーク内新生血管(プラーク外縁の造影効果)・冠動脈瘻
起始や瘻孔の部位や複雑さで分類されるが、気管分岐部より頭側にあることが多く、大動脈弓上部までしっかり撮影範囲に含めることが大事。
・びまん性の冠動脈病変+糖尿病→中性脂肪蓄積心筋血管症を疑う。
他の心筋症を鑑別して、123I-BMIPP(WOR低下)を確認する。
・大動脈解離のULP=偽腔の造影部分で、長軸方向広がり15mm以下となった(サイズ注意)
・薬剤性大血管炎
今やG-CSFのみならず、免疫チェックポイント阻害剤によるものがpitfall。画像鑑別は、大血管炎、その他の薬剤性、感染性、ベーチェット。
・高安動脈炎
侵すのは大動脈や主要分枝(総頚、鎖骨下、腕頭、腎)や肺動脈、冠動脈
・巨細胞動脈炎
侵すのは中等大の筋性動脈で、頸動脈の分枝(浅側頭、後頭、眼~網脈中心,後毛様体)、椎骨動脈に好発。大型血管(大動脈、鎖骨下、総腸骨など)にも。
リウマチ性多発筋痛症を時に合併
・T1 mapping
細胞外容積分画(extracellular volume fraction:ECV)が計測できる。
心筋のびまん性線維化と強い相関がある。
(ただ、心筋浮腫や炎症が背景にあると、線維化がなくても増加・native T1
細胞内/外間質のMR信号から、心筋組織内の水分含有の程度、鉄や脂肪、アミロイドの沈着を評価できる。
延長(一般に暖色表示)→心筋線維化、心筋浮腫、アミロイド沈着
短縮(一般に寒色緑表示)→脂質や鉄成分の沈着、出血(Fabry病やサラセミア)
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