2025年9月29日月曜日

 画像診断2025.8 から頸部メモ

・術後上顎嚢胞は眼窩下管との位置関係重要 ・頭蓋内進展は、硬膜の造影効果の厚み(2-5mm)の肥厚、結節状肥厚、T2WIで骨膜を示唆する線状低信号消失。脳浮腫は実質への浸潤。 ・真珠腫の浸潤は、外側半規管では欠損長3.65mm、角度71.6°。  硬膜では、頭蓋底欠損がカットオフ値2.99mm。 ・反回神経浸潤は、気管食道溝進展、腫瘍辺縁の25%以上が甲状腺後方被膜に接する、声帯などの反回神経麻痺所見。 ・気管MRI浸潤は、T2WI低信号の気管軟骨、高信号の気管粘膜/粘膜下組織の断裂をみる。

 乳腺MRIの病理の話メモ


●Multifocal,Multicentric,娘結節の使い分け

 Multifocal→単一区域内の多発病変→遺伝学的に同一が多い

 Multicentric→複数区域内の多発病変

(Daughter Nodule→明らかに大きな結節の脇にあるときに)


●多発する浸潤癌

・広範なDCIS内の複数浸潤性乳癌病巣

・大型の主要病巣に小さな衛星病変(satellite foci)

・リンパ節血管浸潤(LVI)による乳房内遠位

・異なるタイプやグレードのものが同時性独立(multicentric tumor)


●乳癌取り扱い規約19での浸潤径の評価方法

 同じような/一連の組織が考えられる場合、病変の距離5mm以内であれば、浸潤径に含める

 (つまり5mm以上離れていれば別)


●治療効果の判定方法

・病期分類はUICCのypTNM分類

・Risidual Cancer Burden(Webで項目入力でできる:UICCとは測るとことか違う)


●Sick lobe

・乳癌は遺伝的不安定な乳腺小葉を基盤としており、Sick lobeには乳癌多発するという概念

・遺伝子変異で多段階発癌 (Der(1:16)はLuminalAでよくみられる)

 正常→異型上皮→異型乳管過形成→低異型度非浸潤性乳管癌→低異型度浸潤性乳管癌

 familiyなど特定されてきている

・広範な前駆病変を伴って浸潤癌が多発

・切除範囲の慎重検討が必要のよう


●Microglandular adenosis微小腺管腺症:一部のTN乳癌の前駆病変?


●Paget diseaseの乳房内の乳管癌について

・Paget細胞は乳癌細胞と同じ形質

・Paget細胞の起源は、乳房内の非浸潤性乳管癌あるいは浸潤癌

・Secondary Paget disease:真皮内で浸潤性に増殖したものが、表皮に浸潤して表皮内で広がる

・Toker cellはPaget細胞の前駆かも

・取り扱い規約19では乳頭/乳輪部(および周囲皮膚)限局だけなのをPaget disease。

 (乳頭部+DCISや浸潤癌、は除外)

・Pagetoid癌は病理では使わない

・Pagetoid spreadは、小葉癌細胞が乳管内を乳管上皮と筋上皮細胞の間に広がっていく状態


●乳管内癌

・EIC(extensive intraductal component)

・Intraductal spreading:DCIS was present clearly extending beyond the TDLU

「非浸潤性の乳がんである乳管内癌(DCIS)が、乳管の基本的な機能単位である終末乳管小葉単位(TDLU)を超えて乳管内に広がっている」

 結果的に浸潤癌のまわりの管内癌の広がりなど


●MRIのrimについて

Thick rim enhancementがこれから出そう

中心壊死や線維化を伴う不整で厚い辺縁造影効果⇔辺縁の薄い造影効果

画像診断 2025.7 (呼吸器特集)からメモ ・Degloving injury:大腿直筋の羽状筋成分が内外に分離するような損傷 ・PSA再発/生化学的再発:根治的全摘後では持続的に0.2ng/ml以上、根治的RT後は最低値から2.0以上の上昇で ・肺癌:臓側胸膜浸潤T2、壁側...