2024年5月18日土曜日

JRS2024春 教育講演30 前半産婦人科救急疾患の画像診断」メモ

 ・CTやMRIを取る前の情報大事だが、時に隠されていることも。

・黄体破綻による卵巣出血。黄体は排卵後急速に発達して数日で卵巣血流がほとんど集中し、生理でリセットされるが、妊娠すると8週くらいまで続く。  血腫や腹水の濃度はさまざま。 ・腹腔内出血で、黄体期後期と妊娠は区別が難しい。 ・卵巣捻転の捻転茎は、dynamic studyや薄いMRIで見つけやすい。茎の浮腫が強いと、単純CTで軟部濃度の棒っぽい構造。卵巣の浮腫、内部出血、造影低下も。対側もよく見る。薄壁の場合は造影効果臥わかりづらい。  悪性腫瘍の捻転っぽければ術式が変わる。  捻転の腹痛改善は、捻転解除と血流遮断の時とあり、安心しない。  壊死の程度を見たい。 ・子宮漿膜下筋腫の捻転は、茎がとても細い。 ・筋腫赤色変性は単純CTで少し高信号 ・妊娠中は、筋腫赤色変性や虫垂炎が有名だが、捻転の有無もよく確認する。 ・嚢胞破裂は、緊満感低下、一部厚くやたるみ、腹水の液面形成など。 ・内膜症性嚢胞は、内容物が増える時に破裂しやすい。 ・化学腹膜炎や切迫破裂。 ・卵巣異所性妊娠は、膨大部多く、間質部だと胎嚢大きめ。卵管采だと出血多め。帝王切開瘢痕部にも。 ・撮影法にも注意 (産婦人科救急って焦るんですよね…たくさん症例画像があって、勉強になりました)

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