2024年5月18日土曜日

臨床画像2022.11メモ

 ・進行癌と咽頭梅毒(扁桃や舌根部の非対称性肥大と両側リンパ節腫大)は画像鑑別が難しい。

・傍神経節腫で大動脈小体から発生するものは、大動脈弓と肺動脈を分け広げるような多血生腫瘍。

・膵腺房細胞癌はそれ自体も稀だが、高リパーゼ.アミラーゼ血症&遠隔に脂肪壊死.骨壊死.関節炎など腫瘍随伴を伴うことがある。 ・adenomatoid tumorは20-50歳に発生しやすい良性腫瘍。男性では精巣上体尾部に、女性では子宮卵管などから発生。T2WIで精巣より低信号なのが特徴。

・慢性GVHDかと思いきやボリコナゾール(抗真菌薬の一種)誘発性骨膜炎。造血幹細胞移植時に予防投与されうるが、数ヶ月に及ぶと、含有フッ素により骨膜炎が生じるとされる。ALP上昇あり。好発は肋骨.前腕.下肢.肩関節周囲で手指にも。単純写真で比較的高濃度の不整.結節状の骨膜骨形成。画像指摘重要。

・ARDS.ECMOや人工呼吸器装着時の大脳皮髄境界や脳梁に分布する微少出血は、CI-aCMB(Critical illness–associated cerebral microbleeds)を疑う。重症COVID-19で起こり得、白質脳症も合併しうる。

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