(仮想気管支や高精細,Dual-energyなど技術面、心臓CTの話もあり)
日和見感染
・PCPはびまん性すりガラス、胸膜下が保たれることが多い。crazy-pavingも。非AIDSでは浸潤影多く急速になりがち。AIDSでは上葉優位の嚢胞が特徴的。
・CMVは、肺以外にも中枢神経、腸管など全身に。すりガラス影、浸潤影たが、PCPより結節頻度高く、下葉優位。抗酸菌や真菌よりも結節は小さいことが多い。(10mm以下)。 ・アスペルギルスは高度免疫低下状態だと、血管侵襲性/気管侵襲性アスペルギルス症が多い。
・IRIS(免疫再構築症候群)は、帯状疱疹、PCP、NTM、CMV、結核が多い。他にB方肝炎、PML、カポジ肉腫、自己免疫疾患、クリプトコッカスなど。特に抗HIV療法中で注意。
肺癌術後の同側残存肺片側のPPFE様変化
・術後2-3年で、右に多い。呼吸不全や肺炎合併などで、長期予後は不良。
腺様嚢胞癌の肺転移
・境界明瞭、分葉状で、比較的緩徐な増大、FDG集積が乏しいことあり、単発だと良性結節と鑑別が難しく、要注意。他部位にも遠隔転移をきたしやすい。
肺原発筋上皮癌
・唾液腺や軟部や乳腺に好発。肺は稀だが、辺縁平滑な分葉状腫瘤で、気管支内に進展したりする。
硬化性肺胞上皮腫(かつての硬化性血管腫)
・境界明瞭な1-5cmほどの腫瘤。嚢胞や石灰化も来しうる。周囲に出血のすりガラス、チェックバルブによる気腫も。
多房性胸腺嚢胞
・セミノーマ、胸腺腫/胸腺癌、神経内分泌腫瘍、MALTリンパ腫、SjS、HIV感染など合併しうる。年齢や背景と合わせて、単に嚢胞としないように。
SFT
胸膜だけでなく肺内にもできる。発生は肺実質内の間質と考えられている。
血管型エーラス・ダンロス症候群の肺病変
・若年男性の気胸、空洞を伴う多発結節、すりガラス影→気胸手術時の生検で判明。
・血管型の18%が呼吸器症状。うち気胸が多い。
肺気腫、胸膜から連続の線状影、集族する石灰化結節、空洞結節の順で認める。
薬剤性好酸球肺炎
・ダプトマイシン(抗菌薬)でしばしば認める。他に、メサラジン、ミノサイクリンでも報告。時にARDSに進行し、重症に。
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