(「症例でわかる 足関節-足部のMRI」より)
基本
・受傷早期の部分損傷は腱腫大・信号上昇。断裂では連続性の消失やギャップの形成、周囲変化。 陳旧性になると、部分損傷では線維性肥厚(時に菲薄化)。断裂では靭帯そのものは不明瞭で同定困難。
・腱炎は急性期で、腱症は慢性変化
・前距腓靭帯ATFL損傷
内がえしや内反以による
頻度多い
・踵腓靭帯CF損傷
同時にATFL損傷多いのでCFを見たらATFL確認
・前脛腓/後脛腓靭帯損傷
ATFL損傷や果部骨折と合併しやすい、遠位脛腓間離開がないか確認
・三角靭帯損傷
内(時に外)がえしで。陳旧性で線維性増殖。
・二分靭帯損傷
内がえしで、踵骨前方突起に骨折がなくて痛みがある
・リスフラン靱帯損傷
内側楔状骨と第2中手骨の間が拡大
・後脛骨筋腱PT損傷/腱鞘炎/腱炎/腱症
PTは内側縦軸アーチを作る
過度のトレーニング/スポーツの使いすぎ、糖尿病や高血圧,ステロイド使用でも腱変性。
腱鞘内液体(腱鞘炎)合併も
・狭窄性腱鞘炎
ハイヒールやバレリーナに多い
長母指屈筋腱の走行する「線維骨性トンネル」部位での腱鞘炎。
・交叉部腱鞘炎
長母指屈筋腱と長指屈筋腱の交差する領域(master knot of henry)にて腱鞘内液体貯留
・短腓骨筋腱損傷
若年スポーツ選手に多い
腓骨筋腱変性をベースに、「半月状」に腫大,信号上昇
外側靱帯損傷合併、上腓骨筋も確認
・長腓骨筋腱炎/腱鞘
足を酷使するスポーツやバレリーナに
副骨障害(os peroneum)が鑑別
・腓骨筋腱脱臼
fibrous ridgeの辺縁不明瞭化や断裂
横転性では腓骨筋腱溝の
低形成、外果周囲の外傷が原因
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