臨床画像2024.9
(大動脈解離がメイン特集…最近の臨床画像は良い意味で深くてすごい。病理もたくさんで理解が進む) ・弾性型大動脈(中膜に弾性線維)→大動脈、肺動脈、総頸動脈-内頸動脈起始部、腸骨動脈 筋型動脈(内外弾性板、中膜に平滑筋線維)→冠動脈、腎動脈、脳動脈、内頸動脈(起始部以外)などの大動脈から主要臓器へ分岐する動脈 ・解離は中膜 ・遺伝性は、Marfan、Loeys-Dietz、血管型Ehlers-Danlos ・SAMはあくまで中膜の変性・融解・脳動脈は筋型動脈でも外弾性板に欠く
・bow hunter症候群:頚部の回旋運動により、頸椎骨棘などが椎骨動脈を圧迫し、血流障害を起こす
・ULP型大動脈解離:発症2週胃内の造影CT検査にて、血栓化した偽腔の一部にULPを一度でも認めると、ULP型と分類する
・ULP:「閉塞偽腔における頭尾側方向広がり15mm未満の造影域」と定義。
(15mm以上または5mmスライス厚AxCTで4スライスだと、偽腔開存型に分類)
IBPと鑑別する。
・偽腔閉鎖型は、(後期相で染まっても)造影剤注入直後の造影CT早期相にて診断判定。
・冠動脈解離:冠危険因子の少ない30-60才女性に好発。急性冠症候群を起こす非動脈硬化性疾患。
大動脈の栄養血管であるvasa vasorumが破綻し、中膜内で血腫が発生し、時として内膜断裂を続発して起こると考えられている
臨床的にも診断が難しい
線維筋性異形成との関連
・画像では、急な内腔狭小化・閉塞、先細り狭小化、IMH、フラップ。補助的所見としては、冠動脈周囲濃度上昇、心筋の造影不良域、冠動脈蛇行、動脈硬化性変化に乏しいこと。
(鑑別は、非石灰化プラーク狭窄、アーチファクト、冠動脈攣縮・塞栓、心筋架橋、IgG4関連など冠動脈周囲炎)
・SMA解離:50台男性に多い。
(頻度)上腸間膜動脈解離>腹腔動脈解離>下腸間膜動脈解離
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