2026年6月13日土曜日

 <臨床放射線2026.3-4>


【Alzheimer病のPET画像バイオマーカー】

・アミロイドβたんぱく(Aβ)、タウタンパクの脳内蓄積が関与あ

・抗Aβ抗体役の承認により、アミロイドPETが保険適応となり、タウ標的の新規治療薬開発と画像バイオマーカーのニーズが高まる予想


【フルシクロビンPET】

・フルシクロビンは、天然アミノ酸とは異なり細胞内にとりこまれても代謝されすに蓄積する、合成アミノ酸

・11Cメチオニンは細胞内で代謝され、11Cは18Fより陽電子飛行が長いため、18Fフルシクロビンのほうが画質が優れる

・初発の悪性神経膠腫が疑われる患者の腫瘍可視化。術前MRIの補助。

・脈絡叢、静脈叢、下垂体、骨髄、骨格筋の生理的集積がほぼ全例でみられる。松果体にも時に。

 他のアミノ酸製剤同様、腫瘍のみならず、脱髄性疾患や炎症で集積亢進を認める。

・実際の読影

①無集積の神経膠腫

 CT/MRI融合画像でなく、PET元画像を確認する。無集積部位は、血流のない部位であり、嚢胞性腫瘍か高度壊死と考える。辺縁わずかな充実部に集積亢進の場合、Pilocystic astrocytomaなど。

②低集積の神経膠腫

 非常に淡い-脳実質の生理的集積と同等程度の集積。腫瘍位置指摘がPETのみでは困難なので、CT/MRIでもよく確認する。神経膠腫であればGradeの低いものであるが、他の脳腫瘍や炎症性変化のこともある。Astrocytomaが大乗であるが、これはOligodendrogliomaより集積が低くなることが多い。Grade 2やKi67 20%ほどでも低集積となることがあり注意。

③中等度集積の神経膠腫

 脳実質集積より高く、静脈洞集積程度までの集積。MRIでは造影効果がないが、FLAIR高信号のなかにPET集積の強弱描出されることが多く、腫瘍進展範囲や生検部位決定など、臨床的に有益な集積になることが多い。

④高集積の神経膠腫

 静脈洞よりも高い集積で、MRI造影効果と集積部位が一致することが多い。腫瘍辺縁で造影効果はないがFLAIR高信号の部分の中で、PET集積の強弱をみる。


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