(「症例でわかる 足関節-足部のMRI」より)
基本
・受傷早期の部分損傷は腱腫大・信号上昇。断裂では連続性の消失やギャップの形成、周囲変化。 陳旧性になると、部分損傷では線維性肥厚(時に菲薄化)。断裂では靭帯そのものは不明瞭で同定困難。(「症例でわかる 足関節-足部のMRI」より)
基本
・受傷早期の部分損傷は腱腫大・信号上昇。断裂では連続性の消失やギャップの形成、周囲変化。 陳旧性になると、部分損傷では線維性肥厚(時に菲薄化)。断裂では靭帯そのものは不明瞭で同定困難。 血流偽病変
精巣腫瘍メモ
https://ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6045519/… ※セミノーマ、非セミノーマや悪性リンパ腫以外で なおradiopaediaによるとBRCA1は増殖能が高く、乳腺後方に小さな造影効果として認めることがある
線維腺腫と葉状腫瘍の鑑別 ・葉状腫瘍の方が嚢胞成分が多い ・葉状腫瘍の方がより鋭角な分葉状 ・葉状腫瘍の方が造影後期で不均一な傾向・WHO 5th 2022で21タイプに更に増えた。大項目の中に小項目、に分かれた。特にMolecularly defined renal ca.が注目で、遺伝子変位が入って複雑に。
・Papillary RCCはtype2がなくなった。 ・Oncocytic and chromophobe RCCに少し追加あり。 ・Clear cell papillary renal cell tumorがca.から変更(予後が良いため) ・ESC RCCが新しく ・Molecularly defined renal ca.に、TFE-3転座、TFEB転座、FH欠損、ALK転座、ELOCなど ・画像診断は難しい。新しい分類での報告がまだ少ないため。 ・浸潤性発育腎癌 集合管癌、RCC NOS、FH欠損腎癌(若年.平滑筋腫)、SMARCB転座(髄質癌)。 予後悪く、悪性度高い。画像ではまだ見分けつかない。 ・膨張性発育腎癌は、まずはclear cell RCC を除外。頻度8割と高く、遺伝子変位と画像の一致率高いので。Clear cell papillary renal cell tumor(手術不要)が鑑別となる。 ALK阻害剤で腎嚢胞。 TFE-3転座よりTFEB転座が予後良好。(なお、特集自体は話題のアミロイドPET)
<大胸筋腱に生じた石灰性腱炎>
・石灰化腱炎は腱に塩基性リン酸カルシウムが沈着する急性炎症性疾患。 ・多いのは肩関節で、特に棘状筋腱などの腱板。他に股関節、膝関節、頸椎(頚長筋腱)など。 ・大胸筋は鎖骨胸骨肋骨から起始し、上腕骨近位に終止。(仮想気管支や高精細,Dual-energyなど技術面、心臓CTの話もあり)
日和見感染
・PCPはびまん性すりガラス、胸膜下が保たれることが多い。crazy-pavingも。非AIDSでは浸潤影多く急速になりがち。AIDSでは上葉優位の嚢胞が特徴的。
・CMVは、肺以外にも中枢神経、腸管など全身に。すりガラス影、浸潤影たが、PCPより結節頻度高く、下葉優位。抗酸菌や真菌よりも結節は小さいことが多い。(10mm以下)。 ・アスペルギルスは高度免疫低下状態だと、血管侵襲性/気管侵襲性アスペルギルス症が多い。
・IRIS(免疫再構築症候群)は、帯状疱疹、PCP、NTM、CMV、結核が多い。他にB方肝炎、PML、カポジ肉腫、自己免疫疾患、クリプトコッカスなど。特に抗HIV療法中で注意。
肺癌術後の同側残存肺片側のPPFE様変化
・術後2-3年で、右に多い。呼吸不全や肺炎合併などで、長期予後は不良。
腺様嚢胞癌の肺転移
・境界明瞭、分葉状で、比較的緩徐な増大、FDG集積が乏しいことあり、単発だと良性結節と鑑別が難しく、要注意。他部位にも遠隔転移をきたしやすい。
肺原発筋上皮癌
・唾液腺や軟部や乳腺に好発。肺は稀だが、辺縁平滑な分葉状腫瘤で、気管支内に進展したりする。
硬化性肺胞上皮腫(かつての硬化性血管腫)
・境界明瞭な1-5cmほどの腫瘤。嚢胞や石灰化も来しうる。周囲に出血のすりガラス、チェックバルブによる気腫も。
多房性胸腺嚢胞
・セミノーマ、胸腺腫/胸腺癌、神経内分泌腫瘍、MALTリンパ腫、SjS、HIV感染など合併しうる。年齢や背景と合わせて、単に嚢胞としないように。
SFT
胸膜だけでなく肺内にもできる。発生は肺実質内の間質と考えられている。
血管型エーラス・ダンロス症候群の肺病変
・若年男性の気胸、空洞を伴う多発結節、すりガラス影→気胸手術時の生検で判明。
・血管型の18%が呼吸器症状。うち気胸が多い。
肺気腫、胸膜から連続の線状影、集族する石灰化結節、空洞結節の順で認める。
薬剤性好酸球肺炎
・ダプトマイシン(抗菌薬)でしばしば認める。他に、メサラジン、ミノサイクリンでも報告。時にARDSに進行し、重症に。
・T2WI高信号の膀胱癌
尿路上皮癌は細胞外間質にヒアルロン酸が病理的に増加することが知られている。症例では豊富な粘液様間質(拡散制限なし)がMRIでも確認でき、T2WI高信号からは腺癌,炎症浮腫も鑑別となる。・サーファー脊髄症
非外傷性対麻痺を起こす急性症候群。サーファー初心者、ヨガ、体操、ピラティスなどの背中過伸展で起こると推測されている。画像は脊髄梗塞。特集はPET。保険適応になった変遷や、アミロイド、乳腺、炎症など総説。
・EGPAで肝動脈瘤破裂。 通常小動脈が血管病変首座だが、中動脈も。なので中動脈を侵すPANが鑑別。喘息性気管支炎、好酸球の肺炎,副鼻腔炎,腸炎,胸膜炎がないかチェック。・皮疹より眼症状先行の帯状疱疹だった視神経周囲炎:
糖尿病既往。画像鑑別は視神経炎やトロサハント。神経合併症を有する帯状疱疹は片側脳神経の造影増強が見られやすいともあり、神経周囲チェック。<low grade ESS>
・進行は緩徐だが、リンパ節や肺転移,播種をきたしうる。 ・子宮筋層を分け入るような形態が典型。 ・この検討では画像的に4つに分類。①腺筋症類似32%(上述)②筋腫類似40%(拡散制限あり,富細胞性平滑筋腫が鑑別)③内腔突出型4%(難)④肉腫型24%・ステントグラフに関連合併症
脚閉塞
migration
SINE(SINEとは留置による大動脈壁損傷に対する新たな大動脈解離のこと)
・5波以降のCOVID-19胸部CT:オミクロン株はデルタ株より肺炎割合が少なく、範囲が狭く、典型的画像が少なく、年齢が高い。非典型例は小葉中心性や気道周囲,背側優位などで、誤嚥性肺炎も含まれているかも
ワクチン未接種では肺炎範囲が広いコハク酸脱水素酵素欠損性腎細胞癌
若年者の腎癌。稀。淡明細胞型腎癌似のCT像で非特異的。でも淡明細胞型腎癌だが若年&淡明細胞型腎癌似の割りにFDGが高い印象画像診断 2025.7 (呼吸器特集)からメモ ・Degloving injury:大腿直筋の羽状筋成分が内外に分離するような損傷 ・PSA再発/生化学的再発:根治的全摘後では持続的に0.2ng/ml以上、根治的RT後は最低値から2.0以上の上昇で ・肺癌:臓側胸膜浸潤T2、壁側...